発酵のぎもん vol.10
今日は意外と知られていない発酵食品の話。何気なく食べていたものが「これも発酵食品だったの?」と気付くことがしばしば。今回はそのうちの5つをご紹介します。
①《くずもち》
くずもちには2種あり、ひとつは関西で作られる「葛餅」で葛粉が原料。一方関東で作られる「久寿餅」の方は、小麦粉のグルテンを分離させたあと浮き粉を乳酸発酵させたもの。
②《ナタデココ》
「ナタ」はスペイン語で「皮膜」の意味で、直訳すると「ココナッツの皮膜」。ココナッツの水分を酢酸菌の一種であるナタ菌で発酵させることでできます。
③《カカオ》
カカオ果実からパルプ(豆をつつむふわふわした白い果肉)がついたまま実を取り出し、発酵。発酵によりパルプが取り除かれ、その後乾燥させたものがカカオ豆です。
④《タバスコ》
原料はトウガラシ、岩塩、穀物酢。トウガラシをすり潰し、樽で3年間の長期熟成させます。熟成されたら酢を加え、更に1ヶ月ほど熟成させて完成します。意外なことに添加物や保存料は一切含まれていない伝統的な発酵調味料です。
⑤《ビール》
麦芽を糖化して製造した麦汁を、ビール酵母により発酵させた飲料です。ビール酵母は何万種類もあるといわれており、そのほかにも原料や発酵方法、副原料などを変えることで、さまざまなビールの種類を製造することが可能となっています。
同じ物を身体に摂り入れていても、知っていると効いてて得した気分になれる気がしませんか?他にもまだまだ意外な発酵食品がありますので改めてご紹介してまいります。お読みいただきありがとうございました。
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