発酵のぎもん vol.11


今回は、パンと発酵についてのお話。
近頃パン作りに凝っている私はパン生地が自然に膨らむ様子が面白くて仕方なく、それを楽しむために焼いているようなものです。笑
ところで皆さま。パンには、発酵のものとそうでないものがあることご存知でしょうか?


塩麹レーズン食パン



発酵のものは小麦を水で練った生地に、イースト(酵母菌)をいれてアルコール発酵をおこなったもの。発酵の過程て発生する二酸化炭素の気体がパン生地に泡を作り出来上がります。

一方、発酵ではないものはイースト(酵母菌)を使わずに、ベーキングパウダー(フクラシ粉)で膨らめたもの。これは重曹を主成分とする化学物質。酵母菌はいません。
パンの膨らみは発酵菌によるものか否かの違いですね。


余談のおもしろ昔話。パンはエジプトでは最も古い食と言われているのですが、そんな古代エジプトではパンを水に浸したものを放置していたらビールが作られたといいます。パンが生焼けで酵母菌が生き残り、そのまま自然アルコール発酵が継続したからだそうです。こうしてできたビールはアルコール3%の軽いお酒。ピラミッドを作っていたときに労働者に支給されたパンは、ビールとともにエネルギーになっていたとは。

発酵が出来上がるまでに、色々な偶然が重なり生まれたのだと思うと、そもそものルーツをひとつずつ知りたくなります。

発酵佳人

「発酵のチカラで、人も地球も美しく」 身体に優しい発酵レシピや 発酵の魅力をお届けいたします。 一緒に発酵のある暮らしを楽しんでみませんか。

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